競泳のエース萩野公介(20=東洋大)が1日深夜、初の欧州遠征に出発した。

 現地では3大会に出場し、その後はフランスやスペインで合宿を行い、世界選手権(7~8月、ロシア・カザン)に直行する。約2か月の長丁場だ。個人メドレー2種目を中心に強化を図り、世界選手権ではリオ五輪代表を内定させる複数金メダルを狙う。「世界の強豪と競えるのは貴重な経験になる。ロシアにつなげたい」と意気込んだ。

 この日は服装もビシッと決めた。雑誌「VOGUE JAPAN」が日本代表をプロデュースしたアルマーニのスーツで、シャツやネクタイも含め合計30万円なり。公式スーツとしては競泳史上最高級で、萩野は「着心地もいいし、かっこいい」とご満悦。5月のジャパンオープンは体調不良で不本意な成績に終わったが、まずは欧州で復調をアピールする。