
〝北京の悪夢〟を振り払った。ノルディックスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅(25=クラレ)は4日(日本時間5日)、W杯混合団体第2戦(ノルウェー・オスロ、ヒルサイズ=HS134メートル)に伊藤有希(26=雪印メグミルク)、男子の小林陵侑(25=土屋ホーム)、佐藤幸椰(26=雪印メグミルク)とともに臨み、計847・5点で4位だった。
高梨はメダルが期待された2月の北京五輪ジャンプ混合団体でスーツ規定違反により失格。チームも4位となり、責任を背負った。その後、自身のインスタグラムで謝罪した上で「引退」を示唆するほど追い込まれるなど、心身の状態が懸念された。それでも2日のW杯個人第14戦(リレハンメル)で実戦復帰すると、いきなり優勝を果たし、この日、因縁の混合団体に挑んでいた。
残念ながら表彰台には届かなかった中、高梨は「ミックス(混合)に出ることにはすごく不安はあったんですけど」とし「チームの皆さんの力に支えられて、この場に立てていること自体が幸せなこと。みんながいてくれたのでしっかりジャンプを飛ぶことができた」とコメント。五輪ショックを払拭したようだ。
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