悲劇のヒロインが電撃復帰だ。全日本スキー連盟は2日、スキージャンプ女子の高梨沙羅(クラレ)が同日(日本時間3日未明)のW杯リレハンメル大会の個人第14戦ラージヒルに出場すると発表した。高梨にとっては、これが北京五輪後の初の試合となる。

 高梨は北京五輪のジャンプ混合団体(2月7日)でスーツ規定違反により失格。泣き崩れる姿は日本中に衝撃を与え、スーツの検査方法を巡って国際的な大騒動に発展していた。

 高梨は試合後に自身のインスタグラムで「失望させてしまい誠に申し訳ありませんでした」と謝罪し「謝ってもメダルは返ってくることはなく責任が取れるとも思っておりませんが、今後の私の競技に関しては考える必要があります」と進退にも言及。その後に日本オリンピック委員会を通じて「前進していきたい」と前向きにコメントしていた。

 同連盟は高梨について2月24日に今後の大会出場が未定になっていると発表しており、同25日からのW杯ヒンツェンバッハ大会(オーストリア)に欠場していた。