次戦への教訓にする。カーリング女子1次リーグ(15日、国家水泳センター)で、日本代表ロコ・ソラーレ(LS)は英国に4―10で敗戦。通算成績は4勝3敗となった。

 一瞬のスキが悲劇を生んだ。3―7で迎えた第6エンド(E)は複数得点のチャンスでスキップの藤沢五月(30)がラストショットを放つも、石が氷上のゴミに引っかかって急失速。普段選手たちはブラシなどで氷上のゴミを取り除き、石の動きに支障が出ないようにしているが、大事な場面で氷に嫌われてしまった。

 ただ、決して珍しい光景ではない。1998年長野五輪女子代表の大沢明美氏は「これは、まれにあるんですよ。髪の毛だと完全に引っかかる感じはありますが、例えば繊細なのでカーペットの繊維とかでも、ああいうことが起きたりします」と明かす。

 確かに起きたタイミングが悪かった。だが、注意不足だった可能性もある。「すごく大事なショットでこういうことが起きるというのは、ありがちなんですよね」と指摘。その上で「選手たちももっとちゃんとクリーン(氷上の掃除)をしておけば…とか、石の裏を磨いておけば…などと思ったでしょう。次の試合でこの経験を生かしてくれると思います」と立て直しに期待した。

 現在1次リーグは混戦模様。3位に転落したとはいえ、準決勝へ進む上位4か国に食い込むチャンスはまだ十分にある。サード・吉田知那美(30)は「1E、1Eに集中して、1投ずつ投げていくことが大事だと痛感した。次は今日よりも、昨日よりもいいプレーができるように準備したい」と反省。16日の米国戦に向け、気持ちを切り替えた。