7日に行われた北京五輪ノルディックスキー・ジャンプ混合団体で高梨沙羅(25=クラレ)がスーツの規定違反で失格なったことで意外な人物が注目されている。

 失格判明後、泣き崩れる高梨のそばに寄り添い、ティッシュを渡して肩をさすって慰める姿がテレビで中継されていたのを覚えている人もいるだろう。その女性は着用のウエアからドイツチーム関係者であることは指摘されていたものの、日本国内では誰なのか特定までは至っていなかった。ネット上では「誰なのだろうか。教えていだだけませんか」などの声が上がっていた。

 そんななか、ドイツメディア「ユーロスポーツ」は「ドイツチームの理学療法士であるテレジア・シュスターが、泣きじゃくる高梨沙羅を慰める映像が映し出されていた。この映像はSNSで拡散されて日本ではシュスターはヒロインとなっている。日本で賞賛のコメントが相次ぐ」と報じた。ドイツ勢も混合団体でカタリナ・アルトハウス(ドイツ)が失格となったが、他国選手への気遣いはさすがだ。

 陰ながら選手を支える理学療法士が、いつもと変わった形で注目された出来事だった。