競泳のエース・萩野公介(20=東洋大)が“元祖水の女王”から、リオ&東京五輪連続金メダルへの帝王学を学ぶ。

 12日、成田空港からオーストラリア遠征に出発。現地では日本代表とオーストラリア代表がシャッフルされ、3チームによる対抗戦「オーストラリアGP1」(キャンベラ)が開催される。各チームにはオーストラリアのレジェンドがキャプテンとして就き、1964年東京五輪女子100メートル自由形で競泳史上初となる五輪3大会連続の金メダルを獲得したドーン・フレーザー氏(77)も来場するという。

 どのチームに配属されるかは分からないものの、萩野は「吸収できるものがあれば吸収したいです」とフレーザー氏との初対面に意欲。連続金メダル獲得の裏話や、心構えを直接聞ける貴重な機会となりそうだ。萩野は帰国後のジャパンオープン(22日開幕、東京辰巳国際水泳場)に向け、自由形を強化しており、フレーザー氏の“金言”が新たなヒントになる可能性もある。

 オーストラリア代表とは試合はもちろん、食事や宿泊もともにする予定で、萩野は「そういう経験は初めて。自分としても楽しみ。“仮ホームステイ”みたい」と笑顔。異文化交流にはかねて興味を持っており「日本の魅力を伝えていければ」と日本文化の伝道師役も担うつもりだ。