7日に行われたノルディックスキー・ジャンプの混合団体で高梨沙羅(25)ら5人の女子選手をスーツの規定違反で失格とした器具のチェックを担当するポーランド人のアガ・ボンチフスカ氏が、母国メディア「スポルトファクテ」で改めてジャンプ強豪国を巻き込んだ騒動を振り返った。

 高梨のほか、ドイツ人選手、オーストリア人選手、ノルウェー人選手2人を失格にさせ、思わぬ形で注目されたボンチフスカ氏はすでに帰国。同メディアから「ジャンプ男子ノーマルヒルで銅メダルを獲得したダビド・クバツキ(ポーランド)より話題になったが」と突っ込まれると「メディアをフォローしていないので、なんとも言えませんね」と、そっけない答え。

 さらに高梨のことも聞かれ、「日本人のメンタリティーは違うと思った。自分の非を認め、コントローラーやチーム、仲間など、周囲の人たちに謝り始め、他人に責任を押し付けない。高梨のように、感情的になって泣いてしまうこともよくある」。5人の失格者が出たことについては「五輪はおろか、W杯でも異例中の異例の出来事だった。それが五輪で起きたことは残念だった。簡単な判断ではなかったが、私は自分の仕事をした」と改めて判断の正当性を主張した。

 最後に判定に激怒していたドイツのシュテファン・ホルンガッハー監督から直接の抗議があったかと確認されたが、「そのような話はなかった」と答えた。