2月の北京五輪を前に、スピードスケート平昌五輪女子500メートル金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)が愛用するサングラスに込めた〝思い〟を明かした。

 かねてオークリー社のサングラスを使用する小平は、17日に自身のインスタグラムでサングラスの画像などを投稿。「4年前、発売された時にはまだ度付きでこのレンズを作る事ができなかったのですが、北京五輪に間に合うかのように度付きのレンズでも注文できるようになりました」と感謝の言葉をつづった。

 サングラスの製作にあたっては、担当者と入念に打ち合わせを重ね〝唯一無二〟のパートナーを手に入れた。「クリアレンズを長らく愛用してきましたが、普段の練習で照明が落ちる時、度付きでも見えづらいなぁと感じることがありました。また、五輪などの大きな大会では、いつもより照明が明るい場合が多く、クリアレンズだと少し眩しいと感じることもあったので、北京五輪を前にこのレンズを試すことができて、ひとつ頼もしい仲間ができた気分です」とコメントした。

 今回のサングラスは、水色と白を基調としたデザイン。「今季のテーマ『医療従事者の皆さんへの感謝』に沿ったカラーと、所属の相沢病院のカラーにしています」と明かした上で「前に進める日もあれば、直視できない現実を突きつけられる日もあると思います。でも気持ちと視線はいつも自分が向きたい方に向いています。進行方向はそっちです。止まっているように見えて、時速1ミリでも動いていたらそれは前進です。誰かにとってそれが後ろ向きでも、あなたにとっては前向きです」とエールを送った。

 北京五輪の開幕まで残り2週間半あまり。500&1000メートルに出場する氷上の哲学者は、スピードスケートを通じて自らの胸中を伝えていく。