中国のプロバスケットボールリーグで、流血沙汰の大乱闘が発生し、物議をかもしている。

 13日に行われた遼寧 vs 広東戦で、遼寧の韓徳君と広東のウィームズが試合中に交錯。韓が倒れた。この際、ウィームズのヒジが韓の鼻に当たり流血。倒れた韓はその後立ち上がり、ウィームズに猛突進してドンとひと突きした。ウィームズも反撃し、介入した仲間も入り乱れての乱闘となった。2人は退場処分に。後に遼寧は韓について鼻骨骨折、眼球出血浮腫、視力障害と診断されたと発表した。

 試合は遼寧が102―90で広東に勝利。しかし、騒動は収まらず、試合後に遼寧ファンが広東のバスを取り囲み、人種差別的発言でウィームズを非難したことも発覚した。

 14日、リーグ側は処分を発表。殴りかかった韓は20万元(約360万円)の罰金と、計7試合の出場停止処分。また、広東省のウィームズも計5試合の出場停止と14万元(約251万円)の罰金と重い処分が下った。

 さらにリーグは20クラブと共同で声明を発表。ファンに対し「法律を守り、公序良俗を守り、非文明的な行動を慎み、低俗な言動を慎むこと」などを求めている。