【北京五輪】韓国公共放送KBSが「性平等の五輪中継」を掲げ講習会を開催

2022年01月05日 18時40分

韓国メディアに〝酷評〟されたルクセンブルク代表のシャリャン・ニ(ロイター=USA TODAY Sports)
韓国メディアに〝酷評〟されたルクセンブルク代表のシャリャン・ニ(ロイター=USA TODAY Sports)

 韓国公共放送「KBS」が、2月開幕の北京五輪に向けて「性平等の五輪中継」を掲げて異例の講習会を開催した。

 KBSは北京五輪で中継に携わる解説委員やキャスター、プロデューサー、放送作家などを対象にして放送上で使用する言語に関する講習会を開催したと発表した。

 同国メディア「マネートゥデー」によると、講師役を務めたキム・ヒョンヨン女性現実研究所長が「オリンピック理念とIOC(国際オリンピック委員会)の性平等政策、最近問題となった事例などを説明し、KBSが性平等の五輪中継放送を主導していかなければならないと強調した」という。

 KBSは開催の理由について「これまで国内放送会社の五輪中継は、洗練されていない言語の使用で視聴者の性認知感受性にきちんと追いつけていないという批判を受けた」と説明した。

 韓国では昨夏の東京五輪で〝性差別的〟と指摘される中継を連発して物議を醸した。女子卓球でKBSの中継陣が韓国代表のシン・ユビンと対戦した世界選手権大会金メダリストのルクセンブルク代表で58歳の出場で注目を集めたシャリャン・ニに向けて「キツネのようだ」と言い放ったほか、韓国のアーチェリー女子代表チームが金メダルを取った際にはSBSが「氷姫」、MBCが「太極勇者」と表現して「時代錯誤的だ」という批判を浴びた。そこで差別的な表現に細心の注意を払うよう放送関係者を〝再教育〟したのだ。

 また、KBSは今回の北京五輪で女性キャスターを多数採用し、スポーツ中継における性別不均衡を解消するとの計画も発表。「今回の北京五輪が性平等五輪の中継元年になることを期待している」とスポーツ実況における女性進出を後押しする方針だ。

 韓国社会では男女差別が根強くあるとされ、北京五輪をきっかけに男女平等を推進しようとしている。

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