【競泳日本選手権】3冠の渡部香生子 父との力コブ比べで成長

2015年04月11日 16時00分

 競泳の世界選手権(7月24日開幕、ロシア・カザン)代表選考を兼ねた日本選手権4日目(10日、東京辰巳国際水泳場)、女子200メートル個人メドレーは渡部香生子(18=JSS立石)が2分9秒81の日本新記録で3連覇。今大会3冠に輝いた。

 

 普段は感情をめったに出さない渡部が、珍しく興奮した。昨年自身が作った日本記録(2分10秒58)の更新を確認すると、拳を水面にたたきつけてガッツポーズ。最も得意とする平泳ぎに加えて、個人メドレーでも世界選手権でメダルを狙える圏内に入った。「今日のタイムなら決勝に残れる。夏に向けて9秒台真ん中を狙っていける練習をしたい」と表彰台を意識した。

 

 父・桂次さん(53)との“力コブ”比べが急成長を後押ししている。日本選手権に向け、冬場に筋力を強化。体重も増え、泳ぎの力強さが増した。親元を離れている渡部は、久しぶり実家に戻ると「『見て!』って感じで筋肉をお父さんと比べっこするんです」(母・恵美子さん)。桂次さんは高校時代、ボクシング部に入っていた。現在も体の鍛錬を欠かさず、家にはダンベルやバーベルが所狭しと並ぶ。そんな父と張り合えるほどにたくましくなった肉体が、水中で躍動した。残る種目は200メートル平泳ぎ。4月から早稲田大に進学した女子大生スイマーは「一番のメーン。気持ちを切らさずやっていく」と舞い上がることなく、4冠に狙いを定めた。