オリで「アニキ育成計画」始動

2012年09月17日 18時00分

 今季限りでの引退を表明した阪神・金本知憲外野手(44)に早くもオリックスが熱視線を注いでいる。この13年間でAクラスも一度だけという深刻な低迷期。ここから抜け出すためにナインの“アニキ化計画”を始動させる。

 

 12日の金本の引退表明後、阪神時代にコーチ、監督としてともに戦った岡田監督が「チームを変えた。それくらいの影響力があった」とたたえるなど「阪神を変えた男・金本」がクローズアップされている。中でもオリックスが注目したのは若手への影響力だ。

 

 オリックスの現状について球団関係者は「ベテランが若手を食事に連れて行くこともないし、しかることもない。プロの世界で実績を残して生き残っているベテランが若手にアドバイスしたり、時には厳しく接することで若手も成長して、チーム全体のレベルアップにつながる。今の状態ではチームはまったく成長しない」と問題を指摘する。

 

 そこで金本だ。阪神に移籍した金本はプレーでチームを引っ張るだけではなくもちろん若手にも厳しく接した。緩慢なプレーやグラウンドを離れても礼儀に問題がある若手を叱責。その一方で積極的に若手を食事に誘い“鉄人エキス”を注入した。一緒にプレーした井川も「金本さんが引っ張ってくれたおかげで優勝できた。いろいろなことを教わりました」と感謝するばかりだ。

 

 チーム関係者は「お互いに高めていくような環境をつくるためにも一刻も早く金本のような存在の選手を育てないといけない。球団がリーダーとしての選手を教育する必要がある」とアニキ育成の重要性を痛感しているのだ。

 

 今後はリーダーシップを持っている選手の獲得や人間教育も強化。金本に直接、教えを請うことも考えている。低迷脱出のためにあしき伝統、球団体質をここで打ち破るつもりだ。