米国が北京五輪へ政府代表を派遣しない外交ボイコットを表明したことについて、中国国営メディア「環球時報」は英語版のツイッターで反応。この件を報じる米「ワシントン・ポスト」の記事を引用し、「正直なところ、中国人はこのニュースを聞いて安心している。米国の役人が少なくなればなるほど、持ち込まれるウイルスも少なくなる」とツイート。強がりにしてはひどい言い草で対抗した。

 さらに、先月末の自社記事「ボイコット? 中国は米国の政治家を五輪に招待しない」も引用し「彼らが来るかどうかは誰も気にしないし、北京五輪の成功になんの影響も及ぼさない」と投稿。これでもかとダメ押しした。

 バイデン米政権は6日、来年2月の北京冬季五輪に政府代表を派遣しない「外交ボイコット」を発表。サキ米大統領報道官は記者会見で「北京冬季五輪・パラリンピックに外交的、公式的な代表を派遣しない」と表明した上で「人権のために立ち上がることは、米国人のDNAに組み込まれている。中国などで人権を促進するための行動を取り続ける」と強調した。

 中国当局による新疆ウイグル自治区などの人権侵害に抗議する姿勢を示す狙い。選手団は通常通り参加するという。