日本スケート連盟は6日、スピードスケートの北京五輪代表選考会の日程を2日遅らせ、12月29~31日の3日間にかけて開催すると発表。海外での新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大の影響がスピードスケート界にまで広がっている。

 北京切符をかけた大一番を前に、かねて関係者からは「年末の選考会に向けてやっていく」との声が聞かれていた。そんな中での変更となったが、あるスピードスケート関係者は「大会の数日前とかに言われたらさすがに困るけど、まだこの時期だったら選手たちに影響はないと思う」と指摘。早めの決定に現場も胸をなで下ろしているようだ。

 現在、W杯で海外遠征中の日本選手団は、帰国後の14日にわたる待機期間中でも練習を行うことが可能となった。同関係者は「遠征組がしっかりと練習する環境が整った」と述べる一方で「遠征組の選手の練習場所が優先されると思うので、遠征に行っていない選手の練習場所はどうなるのか」と懸念材料も口にした。

 遠征組が代表選考会に参加できないという最悪の事態は免れたとはいえ、今後急ピッチで課題をクリアしていく必要がありそうだ。