決して簡単な道のりではなさそうだ。カーリングの日本代表が北京五輪出場をかけた世界最終予選(5日開幕、オランダ・レーワルデン)に向けて1日にオンラインで会見。2018年平昌五輪で銅メダルを獲得したロコ・ソラーレ(LS)のスキップ・藤沢五月(30)は「一番高いパフォーマンスができるように、相手というよりは自分たちに集中していきたい」と決意を述べた。

 今大会には9チームが出場し、3チームが五輪の出場権を手にすることができる。女子は11日から総当たりの予選を行い、リーグ1位のチームがまずは出場枠を獲得。残る2枠は予選2~4位の3チームがトーナメント方式で争う。

 数々の国際大会で結果を出してきたLSとはいえ、楽観視はできない。平昌五輪銀メダルで「メガネ先輩」こと金恩貞を擁する韓国や、3位決定戦でLSと対戦した英国が立ちふさがる。さらには、ドイツなどの欧州勢も力を付けており、カーリング関係者からも「ロコでも簡単に世界最終予選を勝ち抜ける保証はない」との声が上がっている。

 ただ、LSも9月の日本代表決定戦後にカナダでの長期遠征を敢行し、4大会に出場。実戦を重ねる中で、藤沢は「平昌五輪の時に比べたら格段に技術も上がっている」と手応えを口にするなど、着実に力を付けてきている。

 平昌五輪後は苦しい時期を過ごしたこともあったが、常に理想像を追い求めてきた。2大会連続の五輪へ、ここで立ち止まるつもりはない。