ついにドンにかみつく人物が現れた。日本バスケットボール協会の改革を主導する第3回タスクフォース会議と新リーグ加入チーム説明会が25日に行われた。説明会ではこの日もNBL、TKbjリーグ関係者が川淵三郎チェアマン(78)に圧倒され気味で、質疑応答が短時間で終了。「早く終わろうとする姿勢は虫が好かん!」とお怒りの同氏が意見を求めた。

 すると、TKbjリーグ・青森ワッツの下山保則社長が「ホーム試合の8割をホームアリーナで開催するのは難しいです」などと声を上げた。新リーグ参加の条件は「ホームアリーナを持ち、年間主催試合の8割を同所で行うこと」だが「体育館まで3時間かかる場所もあり、豪雪地帯は身動きが取れなくなることも。リーグ統一してもお金持ちだけが残り、地方は廃れていってしまう」(下山社長)。青森はこれまで県内7か所を巡り、ファンに支持されてきた。それが1か所中心となると、遠方の客が来場しにくくなる。同様の問題を抱えるチームはTKbjリーグの4割に上るという。川淵チェアマンは条件を譲らない姿勢だけに、落としどころに注目が集まる。