世界との戦いが再び始まった――。スピードスケートのW杯第1戦(ポーランド・トマショフマゾウィエツキ)が12日に開幕し、女子500メートルで2018年平昌五輪金メダルの小平奈緒(35=相沢病院)は37秒74で2位。来冬の北京五輪へ向け、上々のスタートを切った。

 昨季は股関節痛の影響で思うような滑りができなかったものの、陸上トレーニングなどで土台づくりに励み「股関節の不安要素は全くない」と体の状態をリセットした。先月の全日本距離別選手権500メートルで7連覇を達成すると、2季ぶりの国際大会となった12日のレースでも自身が持っていたリンク記録を0秒03を更新。次の組で滑ったエリン・ジャクソン(米国)が小平を上回る37秒61をマークしたため、優勝こそ逃したが、改めて世界に強さを見せつけた。

 レース後には自身のSNSを更新。銀メダルの写真を投稿した上で「ただいま。世界」とつづった小平。五輪2連覇へ、また一歩階段を上った。