北京冬季五輪で使用される新設のそり競技会場(延慶)で、ポーランドのリュージュ男子選手が8日、練習中に脚を骨折した問題で、国際リュージュ連盟(FIL)は事故が「人為的ミス」によるものだと断定した。

 ソホウィチュは練習中、本来は開いているはずのフェンスに衝突。左ヒザを骨折するなどの大ケガに見舞われた。FILはホームページ上でシュバライガー事務局長が入院中のソホウィチュを見舞ったことを報告。その中で「この事故は人為的ミスによるものである。昨日、コース運営者と北京組織委員会と話し合い、ソホウィチュを家に帰すために必要な作業を本格化させた」と報告。詳細は明かさなかったが、事故が人為的ミスだと断言した。なお、ソホウィチュは15日にも退院の見込みで、北京五輪出場を目指すという。

 国際オリンピック委員会(IOC)のサマランチ・ジュニア調整委員長は、組織委などが事故の原因を調査中だと明らかにしているが、人為的ミスとなれば、大会開催を前にさらなる波紋を広げそうだ。