ソフトボール・日本リーグ決勝トーナメント(6、7日・福島県営あづま球場)を前に、公式練習が5日に会場で行われ、トヨタ自動車の後藤希友投手(20)が日本一への思いを口にした。

 東京五輪で10回3分の2を投げ、22奪三振無失点の快投。〝神救援〟と称された後藤は、リーグ戦でトップタイの9勝をマーク。チームを2位に導いた。しかし、目指すはあくまで3年ぶりの日本一。「日本一を争う最後の戦い。今までのリーグ戦とは違った雰囲気が出ている試合。決勝トーナメントに入ると1敗もできない」と気合は十分だ。

 6日の試合では、リーグ戦1位のビックカメラ高崎と対戦する。勝てば決勝進出だが、負ければ3位決定戦に回る。東京五輪の1次リーグ・メキシコ戦で好リリーフを披露した思い出の地での大一番に向け「今日練習をして五輪とは(会場が同じだけど)ちょっと違った感覚になっていた」と感想を述べた上で「臨機応変に対応できるようにしたい。マウンドが変わっていた部分はあるが、自分自身が柔軟に対応できればいつも通りの力が出せると思う」と自信をのぞかせた。

「緊迫した場面の登板の仕方とか、自分自身のコントロールの仕方を覚えられた」と、東京五輪を大きく飛躍した若き左腕。王座奪還へ、全身全霊を尽くす覚悟だ。