スピードスケート全日本距離別選手権2日目(23日、長野・エムウェーブ)、女子1000メートルが行われ、高木美帆(27=日体大職)が1分14秒60で制し、5連覇を達成。2位は1分15秒65秒で小平奈緒(相沢病院)、3位は1分16秒03で山田梨央(直富商事)が入った。

 22日の3000メートルに続き、2冠に輝いても満足する様子は見られない。22日の500メートルでは小平に敗れた高木美。23日は本命種目の1つである1000メートルで、小平に1秒05差をつけて圧勝したが「自分の中では不完全なところもあった。スタートの段階で上手くいかなくてミスが出てしまったし、スタートを失敗したことによって、コーナーに出てからの100メートルでちょっと走り過ぎてしまった」と悔しさをにじませた。

 高木美にとって、1000メートルのスタートは500メートルのスタートと同様の位置付け。世界で勝つためにはミスが許されないからこそ「コーナーに入るまでに加速できなかったとかじゃなくて、本当に最初の数歩の問題。まだシーズン始めでスタートが固まっていないっていうこともあるとは思うが、大舞台でこういうことが起きないように、これからのレースでしっかりと1つ1つ積み重ねていきたい」と反省点を口にした。

 決して満足のいくタイムではないとはいえ、北京五輪シーズン初戦できっちり結果を残した。本番に向けて「1000メートル、1500メートルではここから上げていきたいというところもある」と気合は十分だ。

 残された時間は約3か月半。本番では果たしてどんな滑りを披露してくれるのか――。