スピードスケート女子で平昌五輪2冠の高木菜那(29=日本電産サンキョー)がすべてを出し尽くす覚悟を示した。

 来冬の北京五輪イヤーの初戦となる全日本距離別選手権(22日開幕、長野・エムウエーブ)を前に、21日は会場で公式練習が行われ「日に日にリンクも滑べるようになってきて、感覚も上がっているので、明日どこまでできるかなって試していきたい」と決意を述べた。

 昨季は新型コロナウイルス禍の影響で大会が相次いで中止になったこともあり、W杯の選考会は2年ぶり。「本当に緊張の方が強いかなと思う」と本音を口にしながらも「今年一発目のレースでどこまで行けるかってところで、全部出し切って、自分の力で挑戦していきたい」と気合は十分だ。

 2大会連続の五輪金メダルに向けた戦いがいよいよスタート。決して簡単な道のりではないが「今シーズン一番最初の大切な大会がこれから始まるということで、気を引き締めて、一本一本のレースを無駄にしないように、一つひとつ集中していきながら、自分のタイム、自分のできることに挑戦して、自分の最高のパフォーマンスが一つひとつできるようにしたい」ときっぱり。高木菜の目に迷いはなさそうだ。