高梨沙羅3回目五輪へ独占激白「北京でお見せします!自分のジャンプ」

2021年10月09日 14時00分

高梨は北京五輪で表彰台の頂点を目指す(博報堂DYスポーツマーケティング提供)
高梨は北京五輪で表彰台の頂点を目指す(博報堂DYスポーツマーケティング提供)

【Road to Beijing】来年2月4日開幕の北京冬季五輪に向けて、いよいよ本格的なシーズンが到来する。本紙では新連載「Road to Beijing」がスタート。選手の声や競技の素朴な疑問、大会に関するさまざまな情報を不定期でお届けする。第1回はスキージャンプ女子で平昌五輪銅メダルの高梨沙羅(25=クラレ)が登場! W杯通算60勝、109回の表彰台と男女を通じて歴代最多記録を持つジャンパーは、自身3度目となる大舞台にどう挑むのか。今の胸中を直撃した。

 ――五輪に向けたシーズンが本格的に始まる。現状について教えてほしい

 高梨 夏シーズンはサマーグランプリに出場したり、トレーニングを積んだりしました。自分のやりたいことは順調にできていて、目指すジャンプというものに近づきつつあります。

 ――7月上旬から拠点をスロベニアに移している

 高梨 毎年こちらのほうでキャンプすることが多くて、特に今年はこういう(新型コロナウイルスの)状況もあって、なかなか日本との往復が難しい環境なので、こちらのほうにベースを置いているような感じですね。

 ――ストレスなく過ごせているのか

 高梨(生活拠点が)山奥で田舎ではあるので、普段からなかなか人と触れ合うことがない。一応、スーパーに行くときやジムでウエートトレーニングをするときなどは、細心の注意を払いながら過ごしてはいるんですけど、それ以外はあまり人に会うことがないので安心してトレーニングできています。

 ――昨季はW杯通算60勝で109度目の表彰台に立った。世界選手権でもメダルを獲得して手応えを感じたのでは

 高梨 思った以上に結果がついてきてくれたので、今までやってきたことが間違いではなかったんだなというシーズンでした。というのも、その前の2年(2018―19、19―20年シーズン)が結構低迷していて、割と苦しい状況だった。でも3年目にようやく成果が出てくれて、すごくいい方向に向いていると思います。

 ――低迷していた時期について言及したが、19―20年は優勝1回、表彰台は3回に終わっている

 高梨 おそらく4~10位の成績が多かったかなと記憶しているんですけど、手応えがあっても結果に表れないのはやっぱり課題をクリアしていないのかな、(ジャンプに)勢いが足りないのかなといろんな要素があったと思います。

 ――そこから納得のパフォーマンスを出せるようになった要因は

 高梨 うまくいかないことを冷静に判断して、じゃあ、次はどうしていけばいいかということは自分の中でも考えられました。それから(コロナ禍で)試合が削られたんですけど、自分のことについて冷静に考える時間があったので、その中で切り替え、考えられたことが今につながっているのかなと。

 ――コロナ禍はマイナスばかりではなかったということか

 高梨 これまでは本当にたくさんの人に(試合やトレーニングを)見てもらえていたんですが、最近は少人数で回らなければならない環境が多い。ただ、そういった限られた人に支えられ、自分に合った練習環境などを整えることができているのが(好調の)最も大きな要因ですね。トレーニングはもちろん、自分が過ごしやすい、落ち着ける環境でメンタル的にもいいバランスが取れています。

 ――ところで東京五輪は見たか

 高梨 こちらで見られる分は見ました。ヨーロッパにいると、どうしても(日本勢が活躍した)柔道とか卓球とかは見ることができなくて…。でも、スケートボードの男女ストリートはテレビで放送されたので、夜中まで食いついて見てました(笑い)。

 ――異なる競技のアスリートが活躍する姿はどう映った

 高梨 率直にみんな仲がいいなと。自分のスタイルを突き詰めてそれをリスペクトし合えている。あとはどんなに得点が出なくても攻め続ける姿勢、それを称賛し合う選手たちの姿がすごくすてきだなと思いました。

 ――次は自身が大舞台で実力を発揮する

 高梨 平昌(五輪)が終わって自分のスタイルを見つめ直してきた。その変わった自分を北京五輪でお見せできるように準備していきたいと思いますし、何かを感じてもらえるパフォーマンスがしたいと思っています。目指すのはメダルですが、結果にとらわれてやるべきことができなくなってしまうと元も子もないので、自分のジャンプをつくり上げていきたいです。

 ☆たかなし・さら 1996年10月8日生まれ。北海道・上川町出身。小学2年からジャンプを始め、2011年2月のコンチネンタルカップで国際スキー連盟公認国際ジャンプ大会での女子選手史上最年少優勝を果たす。12―13年シーズンに初めてW杯個人総合優勝。個人総合Vは16―17年までに4度達成。18年平昌五輪は銅メダル。20―21年はW杯で男女を通じて歴代最多の優勝60回、表彰台109回をマークした。152センチ。

 

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