日本オリンピック委員会(JOC)は7日、臨時評議員会を開催し、山下泰裕会長(64)は43年後のスポーツ界を語った。

 評議会ではJOCの長期的構想「JOCビジョン2064」が提示。1964年東京五輪の100年後にあたる未来の在り方が示されており「オリンピズムが浸透している社会の実現」「憧れられるアスリートの育成」「スポーツで社会課題の解決に貢献すること」と3つの指針が掲げられている。

 山下会長はコロナ禍の東京大会を「レガシーを未来に伝えることが使命になる」と振り返り、43年後のスポーツ界に見据えて「健康な体、豊かな心、フェアプレー精神、差別のない社会、この五輪の考えを浸透させることが我々の使命だと考えている。東京大会を見た子供たちが未来の社会の中心にいてほしいという思いがある」と熱弁した。