中村GM「広岡式」で虎復活へ

2012年09月07日 12時00分

 阪神で球団初のゼネラルマネジャー(GM)に就任した中村勝広氏が6日、兵庫県西宮市の球団事務所で記者会見を行い「全国津々浦々のタイガースファンの熱い思いに是が非でも応えないといけない、という使命感と責任で胸が張り裂けそうです」と抱負を口にした。人気は1年だが、南球団社長は「3年はやっていただくつもり」と中長期的な視点で任せる方針を示した。

 

 中村GMは現在のチームについて「真の4番が不在。そういう存在を見いださないといけない」。そのためにも、若手育成が重要になってくる。そこで同GMは、早大の先輩で西武の黄金時代を築いた広岡達朗氏(80)の指導方式を導入。また新ポストの設置など次々と改革を断行していく。

 

 中村GMがまず最初に、和田監督や一軍コーチに二軍にいる期待の若手を直接指導することを義務付けるだろう。若手育成を阻む一、二軍の連携不足を解消することが狙いだ。

 

「広岡さんは西武で世代交代を進める時に自ら午前中は二軍に足を運び後に主砲となる秋山(現ソフトバンク監督)など期待の若手を指導し、戦力に成長させた。一軍の首脳陣が直接指導することで一貫した指導ができるし、二軍の状態も把握できる。中村さんもこのことはよく知っている」(球団関係者)

 

 さらに「一、二軍巡回コーチ」制度も導入する。「GM直轄のポスト。球団の基本方針を一、二軍に徹底させるとともに状況をGMに直接、報告することで管理していく」(球団関係者)。その役割を担う候補は今回、GM補佐に就任した木戸克彦氏(51)やOBの平田勝男氏(53)。ともに一軍ヘッド、二軍監督を経験しており、巡回コーチには適任だ。

 

「再建は待ったなし」と力強く抱負を語った中村GMは阪神監督時代の1992年に亀山、新庄という若手を抜てきしてチームを2位に押し上げた実績もある。7日には二軍戦を視察する予定。再建につながる“亀新フィーバー”を再び巻き起こすためにも精力的に動く。