スポーツクライミングの世界選手権(モスクワ)は19日(日本時間20日)、男子ボルダリング決勝が行われ、藤井快(28=TEAM au)が金メダルを獲得。世界選手権では初の表彰台となった。また、連覇がかかっていた楢崎智亜(25=同)は2位となり、日本人が金・銀メダルに輝いた。

 快挙の藤井に関して、日本代表の安井博志ヘッドコーチは「決勝4課題すべてを完登し、圧巻のパフォーマンスでした。本人にとっても大きな自信と、パリ五輪へ向けて素晴らしいスタートが切れました」と称え、楢崎には「東京五輪が終わってから1か月半しかなく心身の疲労がまだ残っている中でしたが、見事にメダルを獲得できました。本人は優勝を狙っていたので納得いかない部分はあると思いますが、来シーズンに向けて前向きにスタートできるパフォーマンスが予選から決勝までの全ラウンドで見られました」と話した。

 同種目では日本勢が4大会連続の世界一。24年パリ五輪ではボルダリングとリードが「複合」として争われる。20日からは男女リードがスタートする。