ソフトボール・日本リーグ第6節が行われ、トヨタ自動車の後藤希友投手(20)が大垣ミナモ戦に先発し、4回1安打無失点の好投。チームも8―0で快勝した。

 さすがの投球だった。「私自身の課題は立ち上がり悪いっていうのが一番の問題。初回の1人目を絶対に切ることを意識して入った」と三者凡退で初回を抑えると、続く2回も「いい打順が回ってくる中でいかに打球を芯に食らわせないかを意識しながら投げた」と三者連続三振。4回に初安打を許したものの「今日はすごくいい形で試合を進めることができた」と振り返った。

 東京五輪での経験が大きなプラスになっている。代表最年少だった後藤だが、1次リーグのメキシコ戦、カナダ戦で神救援。ピンチの場面でも動じることなく、10回3分の2を投げて22奪三振無失点の快投を見せた。

 大舞台を踏んだことで、メンタル面で成長。「緊張の感じ方が変わった。普段日本リーグでも試合が始まるまでの緊張感がすごく自分にプレッシャーを与えていたが、今季後半戦に入ってからはいい緊張感を保った状態で試合に臨めている。自分自身で切り替えてスイッチを入れられるようになってきたので、今が一番いい状態になってきた」と手応えを口にした。

 かつて「上野(由岐子、ビックカメラ高崎)さんのような素晴らしい方に一歩でも近づけるように、いつも日々練習をしている。もっともっと頑張りたい」と語っていた若き左腕は、順調に進化を遂げているようだ。