リオ五輪決勝へ向け萩野が夜型人間に改造

2015年01月29日 16時00分

 やるしかない。競泳のエース・萩野公介(20=東洋大)が、2016年リオ五輪に浮上した“難題”を一掃した。

 

 国際オリンピック委員会(IOC)は先月、リオ五輪の競泳競技決勝を22時スタートとすることに大会組織委員会と合意したと発表した。正式決定ではないが、通常に比べ大幅に遅い開始時間に日本水泳連盟幹部は「考えられない。いくら朝遅くって言ったって、コーチも体力つけるしかない」と困惑。別の関係者も「選手は食事をとるタイミングが難しい。1日4食になるかもしれない」と早くも対策が難航するとみている。

 

 健全なアスリートなら普段は寝ている時間帯。直前に夜型の生活に切り替えたとしても、1日のピークを22時過ぎに合わせるのは容易ではない。400メートル個人メドレーなど複数種目で金メダルを狙う萩野も「なかなかシビアですけどね。最後の競技になったら夜中越えちゃう。日本での大会とか国際大会も(午後)6時、7時とかの開催に慣れていたので」と本音は“複雑”だ。

 

 だが、条件は他の選手も同じ。「選手としてはそこに異議を唱えるのは自分の領分じゃないと思っている。与えられた場でどれだけ活躍するか」と萩野は前を向く。北京五輪などで採用された午前開催に比べれば、力も発揮しやすいという。「夜は得意ですよ。朝より夜のほうが得意。大丈夫だと思います」と言い切った。

 

 本来の競技力に加え、リオ五輪では“調整力”も問われることになるが、高まるのは不安より期待のほう。萩野は冷静沈着に1年半後の未来に思いをはせた。