横審・内山委員長が白鵬バッサリ「未熟さをさらけ出した」

2015年01月27日 11時00分

朝日山審判長(手前)はビデオ室と連絡を取り合って協議

【白鵬審判批判問題】審判からの物言いで取り直しとなった白鵬−稀勢の里戦(大相撲初場所13日目)の焦点は、稀勢の里の左腕が落ちるのと、白鵬の右足が返るのと、どちらが早かったのかにあった。土俵下で審判を務めた朝日山審判長(64=元大関大受)と粂川審判(52=元小結琴稲妻)が物言いをつけたのも当然の流れだった。

 ビデオ担当を務めた錣山審判委員(51=元関脇寺尾)によると、相手の体が落ちる前に横綱の右足の甲が土俵についており、別の担当親方から横綱の負けとの意見も出たという。勝負規定第6条に「足の裏以外の体の一部が、早く砂についた者を負けとする」とある。錣山委員は「相撲の流れとルールを総合すれば、取り直しが極めて妥当だ」と話した。

 また、横綱審議委員会の内山斉委員長(79=読売新聞グループ本社顧問)は「(審判部批判は)良くないね。理事長が(白鵬に)注意するというよりも、これは本人自身の心構えの問題。自覚を十分に促したい」とばっさり。さらには「審判というものはスポーツの世界で厳正なもので、自分の未熟さをさらけ出した。反省すべきは横綱本人」と断じた。

 競技こそ違えど、サッカーのアジアカップで審判批判を一部のメディアの前で展開した日本代表FW本田圭佑(28=ACミラン)は、アジアサッカー連盟から5000ドル(約59万円)の罰金を科された。過去、大相撲では審判批判に対する制裁が科された例はないが、公式な会見の場での発言だけに、横綱といえど重い処分が下される可能性はありそうだ。