“モデル・ボクサー”高野人母美(ともみ=27、協栄)が、6月にも初のベルト挑戦となる東洋太平洋タイトルマッチに臨む可能性が出てきた。

 21日、都内で映画公開のイベントに出席した高野は「今年は勝負の年。次の試合は3~4月ごろ。6月に東洋太平洋戦ができれば」との見通しを明かした。

 女子ボクシングは選手層が薄いため、日本王座が設けられていない。高野は昨年6月、当時の東洋太平洋スーパーフライ級1位のカイ・ジョンソン(竹原&畑山)に“顔面崩壊”するほどメッタ打ちにされ、5回TKO負け。プロ初黒星を喫したが、ターゲットは現在空位の同級王座となる見込みだ。

 2013年4月にプロデビューしてからは恵まれた体格とルックスで注目され、事あるごとに「チャンピオンになってね」と激励された。

「去年までだと、そう言ってもらっても心の中で『そんなの無理だよ』と思ってる自分がいた。でもタイトル挑戦が現実のものになりつつあって、鳥肌が立つ思いです」(高野)

 この日は映画「激戦 ハート・オブ・ファイト」(24日から公開)のイベントでアンガールズと競演。188センチの田中卓志(38)を「身長(高野は177センチ)理想。顔にモザイクかければいいかな…」と評して周囲を大爆笑させた。それでも「LINEのID教えてもらっていいですか?」と必死に食い下がる田中をボディー打ちで倒し、ボクサーとしての貫禄を見せていた。