【レスリング】ロンドン五輪金メダルの米満引退

2015年01月22日 10時09分

米満は指導者の道を進む

 ロンドン五輪レスリング男子フリー66キロ級金メダルの米満達弘(28=自衛隊)が、現役を引退することが21日、分かった。22日に都内で会見する。

 驚異的な柔軟性と鋭いタックルで日本男子に24年ぶりの五輪金メダルをもたらしたエースは、再びマットに立つことなく、現役生活を終えることになった。ロンドン五輪直後は各種イベントで全国を回り多忙を極めたが、2013年からは復帰のチャンスをうかがい練習に力を入れていた。しかし、めまいや右足首の靱帯損傷など体調不良を起こし、国内大会の欠場が続いた。

 また13年には五輪競技存続問題の影響で階級変更が実施され、主戦場の66キロ級が消滅。65キロ級が最も近い階級になった。66キロ級時代も限界に近い10キロ弱の減量があったが、さらに1キロ少ない階級になってしまったことも精神的に大きな影響を及ぼしたとみられる。

 周囲からはリオ五輪での連覇への期待が高かったが、最近はマットでの練習はせず、筋力トレーニングのみを続けた。今年に入ると進退を明確にして、関係者に引退を告げていた。

 今後は自衛隊に籍を置きながら、指導者の道を進む模様。関係者の話を総合すると今後、日本オリンピック委員会(JOC)のスポーツ指導者海外研修制度などを利用し、レスリングが盛んな米国に渡ることも考えているという。日本レスリング協会の高田裕司専務理事(60)は「リオでも頑張ってほしかったが、本人の人生。これからはコーチとして東京五輪に向けたくさんのことを学んでほしい」と第2の人生にエールを送った。