東京パラリンピック陸上男子砲丸投げ(知的障害F20)で、遅刻により金メダルが取り消しになったマレーシアのゾルケフリ・ムハンマドジヤドが2日までに自身のインスタグラムを更新。現在の気持ちを述べた。

 ムハンマドジヤドは「すべてのマレーシア人に謝罪します。私をサポートしてくれてありがとう。私はまた立ち上がる。励ましの言葉をくれてありがとう」と投稿。自分を応援してくれたマレーシアの人びとへ感謝と謝罪のメッセージを寄せた。

 31日に行われた試合で、ムハンマドジヤドら3選手が集合時間に遅れて待合室に現れたが、試合に出場。一度はムハンマドジヤドが世界記録で金メダルとなったが、試合後の聞き取りで遅刻に正当な理由がないとして棄権扱いに。ウクライナ選手が金メダルとなった。

 この判断に、マレーシアでは不満が爆発。元青少年・スポーツ大臣のジャマルディン氏が「恥ずべき決定。パラリンピックの精神に反する。コールルーム(遅刻)違反だったら、そもそも彼らが競争することを許すべきではなかった。盗まれた金メダルと世界記録」と猛抗議。ウクライナに対してもマレーシアからの抗議、非難が寄せられ、大波乱となっていた。