神救援のソフト金・後藤希友を支えたアイドル愛「キンプリのチケットは〝全敗〟です」

2021年09月01日 05時15分

後藤希友はメキシコ戦で好リリーフ。日本の金メダル獲得に大きく貢献した
後藤希友はメキシコ戦で好リリーフ。日本の金メダル獲得に大きく貢献した

 若きサウスポーの素顔とは――。東京五輪でソフトボール日本代表が金メダルを獲得してから約1か月がたった。9月4日から始まる日本リーグの後半戦を前に、本紙は日本を頂点に導いたトヨタ自動車の後藤希友投手(20)と渥美万奈内野手(32)を直撃。前編は「神救援」として注目を浴びた後藤にスポットライトを当てる。大舞台の緊迫した場面で登板した心境や理想の投手像、競技にも好影響を及ぼしている〝アイドル愛〟などについて、ざっくばらんに語ってくれた。

 ――金メダルの実感は

 後藤 実感は湧いていますけど、実家や(所属先の)トヨタに帰ってきてからは、他の競技やパラリンピックを見ていると、本当に自分が五輪に出ていたのかなって思うことは多々ありますね。ソフトボールがあった1週間が本当にあっという間に終わったので、現実だったのかなって思う時はあります。

 ――メキシコ戦は同点にされた7回無死一、二塁から好リリーフ

 後藤 正直、あそこで行くと思わなかったです。自分自身も諦めることは絶対にしなかったけど、1点ぐらい取られちゃうのかなと思いながら投げていた部分もありました。でも、ここで自分を出そうと思った(宇津木麗華)監督を信じてマウンドに上がろうっていう気持ちもありましたし、自分ができることを100%出そうという気持ちで投げました。

 ――決勝戦は「頭が真っ白だった」と

 後藤 これまでの試合はほぼ緊張しなかったですけど、今まで見ていた世界と全然違う感じがしましたし、決勝の舞台の大きさを肌で感じられた試合でした。私自身は若さを前面に出して、行けるところまで全力投球でっていうのがモットーだったので、それを全うできたのは良かったです。

 ――代表と所属先でチームメートの渥美選手は後藤選手について「実はおっちょこちょいで、よく何かにぶつかる」と話していたが

 後藤 おっちょこちょいですね。名古屋人っていうこともあって、めっちゃせっかちなんですよね。もうちょっとゆっくり周りを見てから動きたいです。あと、目が悪いのもあって、扉とか自分の肩幅がどこか分からないまま歩いてて、肩がぶつかっちゃったりするんですよね(笑い)。

 ――マウンドでは別人に見える

 後藤 マウンドに上がるか上がらないかで、私自身のスイッチも全然違いますね。ただ、本当の自分はどっちなのか分からないです(笑い)。

 ――音楽が癒やし

 後藤 モチベーションを上げるために(人気K―POPグループの)BTSの曲を聴いていますし、ひたすら何かボーッとしてる時とかは基本BTSのユーチューブやPV(プロモーションビデオ)を見ています。それこそバス移動は毎回欠かさずにBTSの曲をエンドレスで聴いています。自分の部屋にはBTSやキンプリ(King&Prince)のポスターがずらっと並んでいますね。

 ――キンプリも好き

  後藤 好きですね。ライブに行きたくて、ファンクラブにも入っています。まだ(チケットが)当たったことはないんですけど、ライブのDVDはよく見ていますね。私自身は神宮寺(勇太)くんが一番好きです。面白いし、ああいう塩顔の方が好きで、そんなにキャラも濃すぎないので、すごくかっこいいなって思いますし、歌い方とかも好きですね。

 ――金メダルのご褒美は

 後藤 年末にすっごい爆買いをしようかなと。何か決めていないですが、一度欲しいって思ったものを迷わずに買ってみようと思っています。ちょっと危ないですけど、金(メダル)も取ったし、一段落つくので(笑い)。

 ――次回のパリ五輪でソフトボールは採用されないが、どうやって魅力を発信していく

 後藤 選手としては全力でこれからもプレーして代表選手としての姿を見せることが求められていると思います。それに今回の五輪ではSNSの反響も大きかったので、SNSを通じて発信できることがあればどんどんしていきたいし、ソフトボールが盛り上がるのであれば、何でもしたいって考えています。

 ――2028年ロサンゼルス五輪で競技が復活する可能性もある

 後藤 今回の上野(由岐子)さんのような立場になった状態で28年を迎えたいし、日本の主軸として投げさせてもらえるような存在になるために、残り7年間でトレーニングを積んで、体作りをしていきたい。私自身が今必要だと思ってるものは、自分に対してのストイックさ。ソフトボールを続けていく上でもっと高いレベルを目指して自分を追い込んでパワーをつけていきたいですし、技術の向上のためにいろんなことをやっていけたらと思っています。

☆ごとう・みう 2001年3月2日生まれ。愛知県出身。小学4年時に部活動でソフトボールとバスケットボールを始め、中学からはソフトボールに専念。2年時には愛知県選抜の一員に選ばれ、日本一を経験。地元の強豪・東海学園高に進学後、3年夏には4番・投手でインターハイ準優勝に貢献。17年9月に日本代表に初選出され、18年の日米対抗ソフトボールで代表デビューを果たす。東京五輪では10回3分の2を投げて22奪三振無失点の快投を見せ「神救援」と称された。174センチ。左投げ左打ち。

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