東京パラリンピック・ブラインドサッカー(31日、青海アーバンスポーツパーク)、1次リーグが行われ、日本は中国に0―2で敗戦。通算1勝2敗となり、準決勝進出を逃した。

 引き分け以上で準決勝進出が決まる一戦だったが、アジア王者・中国を前に防戦一方の展開が続く。前半12分にはDF朱瑞銘が左サイドをドリブルで抜け出すと、右足を振り抜かれ先制を許す。同18分にも朱瑞銘に同様の形で得点を喫し、0―2で前半を折り返した。

 何とか同点に追いつきたい日本は、後半5分にFW黒田智成(八王子盲学校)が決定機を作るも、ゴールを割ることはできない。終了間際にもMF川村怜(アクサ生命保険)が強烈なシュートを放ったが、枠を捉えることはできなかった。

 大会前に「金メダルを獲得したい」と決意を述べていた川村だが、長年のライバル・中国の前に屈し「覚悟を持って準備してきたが、悔しい」と唇をかんだ。それでも、初出場のパラリンピックで1勝を挙げ、この日の中国戦でも最後まで粘り強い戦いを披露。「取り組んできたことを出し切ろうと最後まで強気に攻めた。世界トップレベルの中国相手にあそこまでゴール前に入っていけたことは、次世代に示せた」と前を向いた。