東京パラリンピック・自転車競技(26日、伊豆ベロドローム)、男子3000メートル個人追い抜き(C2)の3位決定戦が行われ、川本翔大(25=大和産業)は梁貴華(中国)に敗れ、銅メダル獲得とはならなかった。

 予選終了時は3分36秒117で5位だったが、当初1位だったエウォード・ブロマン(ベルギー)が失格となり、繰り上がりで3位決定戦への進出が決まった。「びっくりした」というが、最後の最後まで懸命に漕いだ。「いつも通りの走りはできたが(予選の)疲れは残っていた。最後は脚がいっぱいいっぱいだった。100%は出し切れた」と振り返った。

 広島県出身の川本は、生後間もなく悪性腫瘍が判明。左脚を付け根付近から切断したが、保育園に入ったころから片脚で漕ぐ感覚を養った。当初は世界身体障がい者野球大会に日本代表で出場するなど、野球に熱中していたが、2015年から年に自転車に転向。16年リオ大会にも出場を果たしている。