東京五輪で獲得した金メダルの表面が剥げる様子をSNSに投稿し「品質悪い」などと中国で物議をかもしたトランポリン女子金の朱雪瑩(中国)が24日、メッセージ動画を投稿。金メダル交換は希望せず、リサイクルメダルの理念に賛同する姿勢を示した。

 朱は24日夜「(ウェイボーの)ホットワードで3位になると思っていなかった。私の考えはこうです」と、今回の騒動に改めて気持ちを述べる動画をSNSに投稿した。

 まず「他の選手でも同じ経験がある人がいるかと思って投稿した」と投稿の経緯を説明。「私はメダルの交換は望んでいません。五輪のメダルは一つの形であり、選手が祖国のために栄誉を勝ち取ったことが重要だと思います」と新品との交換を望んでいないと話した。

 また、東京五輪・パラリンピックのメダルが、使用済みの小型家電などから収集した金属でできていることにも触れ「環境に配慮した理念があり、意義がある。私はとても良いと思う」と称賛した。

 メダルの表面が剥げたことが明るみに出ると、中国国内では、日本が経費を減らすために使用済み金属を使用したとの臆測まで広まり「品質が悪い」「チョコレートなんじゃないか」と苦言がネット上を駆け巡っていた。選手自らが、火消しに回った格好となった。