東京パラリンピック・卓球競技(25日、東京体育館)男子シングルス(立位9)の1次リーグが行われ、開会式で旗手を務めた岩渕幸洋(26=協和キリン)がフェイシー・トンプソン(英国)に3―2で逆転勝ち。初戦を白星で飾った。

 前回のリオデジャネイロパラリンピックでは、1次リーグで全敗。この日も第3ゲーム終了時点で1―2と苦しい戦いを強いられたが「最後までポジティブな気持ちで挑むことができた」と要所で粘り強いプレーを見せ、勝利を引き寄せた。

 試合後には「パラで戦うことのはすごく難しいと改めて感じたけど、ここで勝てたことを自信にしたい」と振り返った上で「まだまだ自分がやってきたことはすべて出しきれていないので、次は自分のプレーをもっとブラッシュアップして挑みたい」と気持ちを切り替えた。

 明日26日は1次リーグを2試合戦う。ハードなスケジュールだが、己の戦いに集中してまずは決勝トーナメント進出を目指す。