東京五輪・パラリンピック組織委員会は20日、迎賓館赤坂離宮(東京・港区)でパラリンピック聖火リレーの集火式を開催。公式アンバサダーを務める女優・石原さとみ(34)が自らの思いを語った。

 東京パラリンピックの開幕を4日後に控え、47都道府県とパラリンピック発祥の地・英国で採火された炎が1か所に集められた。石原は「今回パラリンピックの聖火ランナーのみなさんにいろいろな思いを伺って、本当に勇気をもらった」と感想を述べた。

 その上で「ある方は『自分の病気を説明することで、お互いの違いを認め合い、寄り添うことで、一生涯の友人ができた。その感謝の思いを込めて走りたい』。そして、ある方は『障がいがあったとしても可能性はたくさんあるんだってことをアピールしたい』と。今年自分の足で歩けなくなってしまった方は『この聖火リレーは私の新たな挑戦への灯(ともしび)だ』と。みなさんの困難に立ち向かう姿や前向きな言葉に胸が熱くなった」と印象に残ったエピソードを紹介した。

 最後には「聖火ランナーのみなさん、今回のパラリンピックは、推薦者のみなさんも志望動機や思いをぜひネットやテレビでご覧になっていただいて、何か温かいものを感じ取ってもらえたらうれしい」と切に願った。

 21日からは都内の各地で引き続き点火セレモニーが行われ、24日の開会式(国立競技場)を迎える予定となっている。