東京五輪では韓国がいろいろ騒動を起こしていた。食事について、福島県産の食材を拒否し、独自に弁当を手配。選手村入りした韓国選手団がベランダに「反日の英雄」とされる李舜臣将軍の言葉をもじった横断幕を掲げた。開会式の中継で韓国のテレビ局「MBC」は、ウクライナの説明としてチェルノブイリ原発事故の画像を使用し、ハイチは「大統領の暗殺で政情が不安定」などと説明し大炎上。専門家が五輪という視点から韓国を斬った。

 スポーツクライミング男子複合における“旭日旗問題”も騒動に発展した。ボルダリングが行われた際、韓国テレビ局「MBN」は「旭日旗を示す構造物が登場して批判が大きくなっている」と報道。韓国の公共放送局「KBS」の解説者も“旭日旗”として問題提起し、騒動はさらに拡大した。

 また、東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長は9日、韓国のオリンピック委員会を兼ねる大韓体育会が、五輪会場での旭日旗使用を国際オリンピック委員会(IOC)が禁じる見解を書面で示したと説明したことについて「事実ではない。IOCに確認した」と発言。韓国側の主張はすぐに否定されることになった。

 ほかにも列挙すればきりがないが、韓国事情に詳しい文筆人の但馬オサム氏はこう語る。

「旭日旗をからめたイチャモンはある程度予測していましたが、ボルダリングにまでケチをつけてくるのには恐れ入りました。3年後にパリ五輪があります。凱旋門を中心に放射状に通りが広がる現在のパリ市の街並みはナポレオン3世の時代に完成しました。韓国の五輪チームは空からパリを見下ろして、あるいは地図を見て、『旭日旗だ』『戦犯旗だ』と騒ぐのでしょうか。あるいはパリ五輪ボイコット騒動があるかもしれませんね」

 また、韓国は東京五輪のマラソン男子に秘密兵器を投入した。ケニアから国籍変更させた呉走韓(オ・ジュハン=出生名ウィルソン・ロヤナエ・エルペ)だ。

 但馬氏は「五輪のために外国の選手を国籍変更させて出場させるというのは、他の国でもやっていることですが、起源にこだわる韓国がやるとはちょっと意外でした。呉走韓という名前には『ひたすら韓国のために走る』という意味だそうですが、韓国への忠誠心を強要されているような感じがするのは私だけでしょうか」と話す。

 しかし、呉はケガで途中棄権し、これにMBCの解説者から「冷や水を浴びせた」との発言が飛び出した。さすがに韓国ネット上でも「選手本人が誰よりも悔しいはず。どうしてそんなことを言えるのか」と批判が殺到した。

 但馬氏は「呉走韓選手を見て脳裏に浮かんだのは、昭和11年(1936年)のベルリン五輪で日本代表として男子マラソンに出場し、金メダルを獲得した孫基禎選手のことです。韓国は『公式記録から孫選手の国籍を韓国に変更する』とIOCに訴え、鼻で笑われました」と指摘する。

 1970年には韓国の国会議員が、ベルリン市にある五輪優勝者記念塔の石碑に彫られてある孫さんの国籍をノミとハンマーで削り、「JAPAN」から「KOREA」に書き換え、地元警察から器物損壊で逮捕状を出されるという事件があった。「そもそも昭和11年には、まだ韓国という国はありませんから、書き換えること自体意味がありません」と但馬氏。

 また、10月に韓国・ソウルで開催する予定だった第25回国内オリンピック委員会連合(ANOC)が急きょ、ギリシャ・アテネでの開催に変更になったという。

 但馬氏は「あまりにも非常識なことばかりする韓国に、ついにIOCも愛想を尽かしたのではともっぱらのうわさです。かわいそうなのは、勝利のために日々、頑張って練習している選手ではないでしょうか」と話している。