米放送局「CNN」が東京五輪の閉幕を受けて、来年の北京五輪を特集した。

 同局は早くも冬季の北京五輪が来年2月に迫っているとして「注目が集まっている」と指摘。「東京五輪は外国人だけでなく地元の観客も禁止とした。しかし国際オリンピック委員会(IOC)は、北京五輪が成功するためには観客が必要だと述べている」と北京五輪は有観客開催が見込まれているとした。

「重大な不確実性にもかかわらず、冬季五輪への国民の期待はすでに中国で高くなっている」と現地では五輪開催に期待が高まりつつも、新型コロナウイルスの感染拡大が世界中で深刻化していることから、日本のように開催には賛否が分かれていると報じた。

 同局は中国国民の声を紹介し、賛成派では「スタジアムはとても壮大だ。パンデミックがすぐに終わり、直接試合を見に行けるようになることを願っている」「新型コロナは将来的にインフルエンザのようになり、私たちにとって身近なものになる。中国が冬のオリンピックをしっかり開催することが、我々の総合的な国力を示すために特に貴重な機会だ」との声が寄せられている。

 一方で反対の声も根強く「新型コロナで亡くなった同胞の数を忘れてしまったのか。なぜ国全体でリスクを冒さなければならないのか。(開催すれば)北京にはあらゆる種類の制限が課せられるだろう。影響を受ける労働者階級の人々はいったい何人になるんだ」との意見も上がっている。

 各国で新型コロナの変異種が猛威を振るっており、北京五輪の開催も一筋縄ではいきそうもない。