東京五輪でアーチェリー男子個人の古川高晴(36=近大職)が3位決定戦(夢の島)で湯智鈞(台湾)を破り、今大会で団体に続いて2個目の銅メダルを獲得した。

 試合は接戦となったが、第5セットで10点を取れば勝利が決まる場面で会心の一矢を放ち、メダルを獲得した。古川はロンドン五輪でも同種目で銀メダルを獲得しており、個人として2大会ぶりのメダル。今大会は男子団体で銅メダルに輝いており、自身通算3個目のメダル獲得となった。

 試合後の会見で古川は「自分の力を出し切ることに集中しようと思っていた。東京、自分の国で行われた五輪で団体、個人で両方メダルを獲得できたことはうれしく思う」地元開催での快挙に感慨深げ。「支えてくれた人たちへの感謝の思いが強い」と、これまでサポートしてくれた周囲に対する言葉を口にした。

 平常心を信条とするポーカーフェースの古川がようやく笑顔を満開にさせた。