カヌーの修復にコンドームを使い話題になった、東京五輪カヌーで金、銅メダリストのジェシカ・フォックス(オーストラリア)が、大会のリサイクルメダルに感謝を述べた。

 フォックスは31日、インスタグラムを更新。29日のスラローム女子カナディアンシングルで獲得した金メダルを箱から取り出すと「よく見てください。このメダルは7万8985(トン)のリサイクル電化製品からできているんです! ありがとう!」と投稿。素材を披露するように、アップでメダルを映し、笑顔にも近づけた。

 東京五輪・パラリンピックで使用される約5000個のメダルは、「都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクト」で集められた、使用済みの携帯電話や小型家電等から収集した金属から作られている。フォックスの投稿に、「素晴らしいね」「あなたはオージーのレジェンドだ」と絶賛の声が寄せられている。

 27日のスラローム女子カヤックシングルでフォックスは銅メダルを獲得した。試合後、カヌーの先端にコンドームをビヨーンと伸ばして被せ、修理する様子を投稿。「コンドームが修理に使われるとは知らなかったでしょう。非常に伸縮性が強くて。カーボンに滑らかな仕上がりを与えるんです」と記し、世界中の注目を集めた。29日のカナディアンで優勝し、今大会2個目のメダルを獲得した。