東京五輪のバドミントン日本勢が大苦戦だ。近年の勢いから大会前は「全種目メダル獲得」「金メダル独占」と予想されたが、フタと開けると思いもよらぬ展開。男子シングススの桃田賢斗(NTT東日本)が1次リーグ敗退という衝撃に始まり、日本が誇る最強の女子ダブルス〝フクヒロペア〟こと福島由紀、広田彩花組(ともに丸杉Bluvic)と〝ナガマツペア〟永原和可那、松本麻佑組(ともに北都銀行)も揃って姿を消した。

 さらに30日には女子シングルスの奥原希望(太陽HD)が準々決勝で敗退。メダルの可能性を残すのは女子シングルス準々決勝(同日午後)に出場する山口茜(再春館製薬所)、混同ダブルス3位決定戦(同日)で銅メダルを狙う渡辺勇大、東野有紗組(ともに日本ユニシス)のみとなった。

 日本代表は19年8月の世界選手権で史上初の5種目計6個のメダルを獲得。日本協会は「鳥のように羽ばたく」との意味を込めて「バード・ジャパン」との愛称を付けた。その後も世界ツアーで圧倒的な強さを誇り、東京五輪直前では全競技を通じて最もメダル量産の可能性が高いと言われた。しかし、勝負は何が起こるか分からない。思わぬ結果が立て続けに起こり、ついに金メダルは山口が最後のトリデ。果たして、どうなるか。