八村塁、渡辺雄太が存在感もスロベニアに大差負け バスケ日本代表に足りない「集中力」

2021年07月30日 05時15分

左から八村塁、渡邊雄太、馬場雄大
左から八村塁、渡邊雄太、馬場雄大

【KJ松井のCatch&Shoot(74)】 東京五輪バスケットボール日本代表が、世界との差を改めて痛感させられている。26日の1次リーグ初戦でスペインに敗れ、29日にはスロベニアとの同2戦にも完敗した。1次リーグ最終戦アルゼンチン戦(8月1日、さいたまスーパーアリーナ)に勝てば、8強入りの可能性を残す中、本紙バスケット評論家のBリーグ・富山グラウジーズ松井啓十郎(35)が勝利へのポイントとキーマンを挙げた。

 初戦のスペイン戦は77―88で負けてしまいましたが、もっと差が開いてもおかしくはない要素があった中、最後まであきらめず40分間戦う姿勢を示してくれました。

 この日のスロベニア戦では、八村塁(ウィザーズ)は34得点、7リバウンド、渡辺雄太(ラプターズ)は17得点、7リバウンドをマーク。出場時間(八村は36分40秒、渡辺は36分12秒)も長かったですし、中心選手として役割は果たしてくれたと思います。それでもチームとして点差を縮めるチャンスの場面など要所要所で詰めの甘さが出ていました。

 例えば64―80で迎えた第4クオーター、スロベニアの3ポイント攻勢にやられてしまい、終わってみれば81―116の大差でした。以前も指摘しましたが、強豪との対戦では40分間フルで気を抜かずプレーしないと、あっという間に差を広げられてしまいます。

 1次リーグ最終戦は世界ランキング4位の強豪アルゼンチンと対戦します。他の組の結果次第で準々決勝に進む可能性を残していますし、ここは意地を見せてほしいですね。リードを保ったまま試合を運び、誰がシュートを打つのか、どうディフェンスするのかをはっきりさせ、どうターンオーバーを防ぐかなど、勝負どころのプレーをきっちり決めることが重要になります。

 あとは日本のフリオ・ラマス・ヘッドコーチ(HC)はアルゼンチン人でかつて母国代表の指揮を執っていたこともあって、相手は日本に負けたくない思いは強いでしょう。そういう闘志にも屈してはいけません。また、お互いそうですが3戦目ともなると、より相手の分析が進んでいることも考慮に入れる必要があります。

 キーマンは馬場雄大(ユナイテッド)とさせてもらいました。八村、渡辺がそうであるのは言うまでもありませんが、馬場が速攻からのレイアップとか派手なダンクといった〝ハッスルプレー〟を繰り出すことでチームに勢いが生まれます。彼はスタートから出るでしょうし、最初からいいエネルギーを出してもらいたいですね。

☆まつい・けいじゅうろう 1985年10月16日生まれ。東京都出身。バルセロナ五輪の「ドリームチーム」を見た父親の勧めで小学1年からバスケットを始め、イベントでマイケル・ジョーダンと1対1で対戦したことがある。高校から米国に渡り、コロンビア大学では日本人男子で初めてNCAA1部でプレー。卒業後は帰国し、現在は富山グラウジーズに所属。ニックネームの「KJ」は、米国で「けいじゅうろう」を覚えてもらいにくいために使い始めた。188センチ、83キロ。

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