東京五輪の重量挙げ女子59キロ級で銅メダルを獲得した安藤美希子(28=FAコンサルティング)が28日、苦難のメダル取りだったことを明かした。

 都内で行われた一夜明け会見には、松葉づえ姿で登場。「(前日にベルトを)首にかけてもらった時に重さを実感したのですが、朝になって持ってみたら、重いベルトで、価値のあるベルトだと再認識しました」と喜びを口にした。

 五輪前の今月上旬、練習中に右脚を負傷した。

「率直にケガをしてしまった瞬間、終わったと思った。ヒザを曲げられる状態ではなく、次の日は歩くことも難しくなっていた」と振り返る。

 先週の段階でも70~80%の状態で「本当に間に合うのか?」と焦りの気持ちが大きかったという。

 それでも日本女子の重量挙げでは2012年ロンドン五輪、16年リオ五輪の三宅宏実に続き、3大会連続となるメダルを獲得し「最後は限界突破してこういう結果(松葉づえ姿)になったけど、メダルが取れてよかった」と笑顔をのぞかせた。