東京五輪のアーチェリー男子団体で河田悠希(24=エディオン)、古川高晴(36=近大職)、武藤弘樹(24=トヨタ自動車)の日本は3位決定戦でオランダに勝ち、銅メダルを獲得した。

 大接戦を制した。日本は第1セット(S)を落とした後、第2Sを取って追いつくと、第3Sを失い、敗戦のピンチを迎えた。しかし第4Sを取り返し、1人1射を行い、3人の合計得点で勝敗を決めるシュートオフへと持ち込み、最後は武藤がほぼ真ん中の10点を射抜いた。3人の合計点は同じとなったが、10点の矢がより中心に近かった日本の勝利となった。

 最後に見事ど真ん中へと決めた武藤は「応援してくださった方々に感謝の気持ちしかない。皆さんが支えてくれたから頑張れた。最後まで出し切ろう、いい姿を見せようと思ってやれた」。チーム最年長の古川は「こんな状況の中、東京で開催された五輪で、男子団体で初めてのメダルをこの3人で取れたのは本当にうれしい」と、しみじみ語った。