東京五輪のソフトボール1次リーグ最終戦が26日、横浜スタジアムで行われ、日本は米国に1―2でサヨナラ負けを喫した。予選は2位通過となったが、明日(27日)の決勝で予選1位の米国と金メダルを懸けて再び対戦する。

 探り合いの一戦だった。この日の試合は両チームともに一部主力選手を温存。試合には敗れたが、ここまで調子の上がっていなかった藤田倭(ビックカメラ高崎)が7回途中2失点と好投を見せた。さらに、エース・上野由岐子投手(同)、左腕・後藤希友投手(トヨタ自動車)の温存に成功。打撃陣は1点しか奪えなかったものの、宇津木麗華監督は「今日はあまり打てなかったけど、タイミングが合わないってことはないと思う」と一定の手応えを口にした。

 明日の(27日)決勝では、上野の先発が有力視される。ここまで3試合に先発しているだけに、この日の休養は大きなプラス。「2試合休めたのは自分にとっても大きい。昨日(25日、カナダ戦)はメキシコ戦(22日)の反省をしてしっかり投げられた。いい状態だと思う」と自信を口にした。

 米国は上位から下位まで長打を狙える抜け目のない打線が持ち味。「本塁打を打たれないように、上位、下位関係なく丁寧に投げていきたい」と話した上で「その日の状態に応じてベストパフォーマンスをするだけ。特別変わったことをするつもりはないし、ただ後悔のないように投げたい。やるべき相手が分かっているし、あとは準備をするだけだと思っているので、出し切るだけ」と決意を述べた。

 2008年北京五輪決勝と同じ日米決戦。因縁のライバルを下し、13年越しの連覇を果たす覚悟はできている。