フェンシング太田ボーナス「ゼロ」

2012年08月31日 18時00分

 何かが足りない? ロンドン五輪フェンシング・フルーレ団体で銀メダルを獲得した太田雄貴(26)が27日、所属先の森永製菓本社(東京・港区)で報告会を行った。太田には同社製品で作った記念品が手渡されたが、「昇進」や「特別ボーナス」といった景気のいい話が出ないまま報告会は終了してしまったのだ。

 本当に何もないのか。上司に話を聞くと「社長賞などは社内の規定に従って検討していますが、昇進は本人の望むものではないので考えていません」。社内にデスクもある一社員の太田の活躍を出世という形でねぎらう予定はないという。

 その代わりといってはなんだが、今後の活動へのサポートは万全。「彼は入社当初からフェンシングの普及活動などの夢を持っているので、それを支えていきます。現役を続けるのも、指導者になるのも本人次第」。海外に活動拠点を移すといったことも含め、あらゆる選択をバックアップしていく。

 太田は今後について「まだここで明言できるようなものは何も固まっていない。現役を続けるにしてもこれまでとは違った取り組み方をしたい」。9月の全日本選手権を含め、年内は一切の大会に出場せず、競技普及の活動をしていく。たとえ出世はしなくとも、これだけ自由に活動できる立場なら何ら文句はないということか。