逸ノ城 入門2年目の怪物級目標「大関初優勝」

2014年12月14日 13時16分

逸ノ城の今年を表す漢字は“逸”

 今年の相撲界で大ブレークした逸ノ城(21=湊)の「関脇昇進を祝う会」が13日、都内のホテルで開かれ、角界関係者や後援者ら約300人が出席した。土俵に一大旋風を巻き起こしたモンゴルの怪物は、今年一年を表す漢字に迷わず「逸」の字を選択。入門2年目の来年に向けて「大関取り」と「初V」を宣言した。年明けの初場所(1月11日初日、東京・両国国技館)から、さらなる飛躍を目指す。

 逸ノ城は今年一年を表す漢字一字を色紙に求められると、迷わず「逸」と書いた。「自分のしこ名であり、逸材の“逸”なので大好きです。名前の通りの活躍できた? ハイ」とキッパリ。怪物の活躍は、相撲界全体にも強烈なインパクトを残した。1月の初場所でデビューすると、一気に番付を駆け上がった。秋場所で新入幕を果たすと、1横綱2大関を撃破。殊勲賞と敢闘賞をダブル受賞し、大ブレークした。

 続く九州場所は史上最速となる所用5場所で新関脇昇進。体調不良による調整不足で臨むなか、見事に勝ち越した。師匠の湊親方(46=元幕内湊富士)も「今年一年で関脇までは予想していなかった」と驚くばかり。この日の祝賀会も、当初は「新入幕を祝う会」として設定されていたが、予想外の超スピード出世で「関脇昇進を祝う会」に変更された。

 もちろん怪物には、まだ目指すべき目標がたくさんある。逸ノ城は初優勝への意欲を問われると「まあ、そうっすね」と言ってニヤリ。「今は関脇なんで、もう一段上にあがれるように頑張っていきたい」と来年の大関挑戦も口にした。単なる“ビッグマウス”ではない。「今年は入ったばかりで知らないことが多かった。だんだんできるようになったので、来年はいい年にしたい」

 相撲界に足を踏み入れたばかりの逸ノ城にとって、独特のしきたりなど何もかもが未知の世界。秋場所の活躍で人気が急上昇すると、ストレスによる帯状疱疹を発症した。こうした土俵外での気苦労を一通り経験できたことは大きな収穫。課題とされる立ち合いさえ改善できれば「初V」も「大関昇進」も来年のうちに達成してしまいそうだ。