バレー日本代表置き引き逮捕 関係者は処分に及び腰

2014年12月13日 16時00分

 バレーボール男子日本代表の王金剛(おう・こんごう)容疑者(30)が窃盗容疑で警視庁大崎署に逮捕されたことを受け、所属の東レや日本バレーボール協会(JVA)が神経をとがらせている。


 王容疑者は10日午後8時半ごろ、東京・品川区のパチンコ店で客が置き忘れた15万円入りの財布を盗んだ疑い。「お金がいっぱい入っていたのでつい盗んでしまった」と容疑を認めており、王容疑者が所属する東レアローズ男子は開催中の全日本選手権(東京体育館)の出場を辞退した。


 王容疑者は中国・大連出身で2011年に日本に帰化。本人への処分はこれからになるが、関係者を悩ますのがあの問題。競泳日本代表の冨田尚弥(25)がアジア大会(韓国・仁川)でカメラを盗んだとして略式起訴され大騒動に。冨田は当初、罪を認めていたが、帰国後に発言を撤回。無実を訴えて法廷で争うことを表明したからだ。


 本来、警察の取り調べは最も信ぴょう性の高い証拠となる。しかし、今回ばかりは本当に罪を犯したかどうかの確認作業に追われそうだ。東レは王容疑者の処分について「今後の対応はもう少し状況を見てから」(関係者)と慎重なスタンス。JVA幹部も「事実関係をはっきりしていただかないことには性急に結論を出すことは考えていません」と歩調を合わせ、処分を決める倫理委員会の日時も未定とした。


 王容疑者は仕事ぶりも熱心だったという。普段は拠点の静岡・三島市で勤務しながら練習に取り組んでいた。「特に何か問題があるとは聞いたことがない」(前出東レ関係者)。前出JVA幹部も「青天のへきれきでびっくり。非常に真面目に頑張っている。全日本の代表に選ばれて、ひたむきに競技に対する姿勢を示していた」と印象と現実の乖離にも頭を抱え、捜査の行方を注視する姿勢を示した。果たして…。