日本も驚くしかなかった? 東京五輪の1次リーグ・日本―メキシコ戦(22日、福島県営あづま球場)では、何度も〝珍プレー〟が見受けられた。

 2回表にメキシコの打者が放ったファウルボールが一塁側にいたボランティアを直撃。一瞬球場の空気が凍り付いたが、ボランティアはすぐさま「股間には当たっていないですよ」と無事をアピールし、和やかな空気に包まれた。

 それに触発されたのか、メキシコの3塁コーチも陽気なパフォーマンスを随所に披露。日本の打者が放ったファウルボールを素手で捕球すると、日本側ベンチにボールを投げる素振り(そぶり)を見せ、満面の笑みを浮かべた。

 さらに、同コーチは3回表のメキシコの攻撃が始まる段階で3塁コーチャーズボックスにおらず、試合が一瞬中断した。しかし、同コーチはペットボトルの水を飲みながらゆっくりと移動。慌てることなく、マイペースを貫いた。

 日本リーグの試合ではまず見られない光景。これも五輪の醍醐味の1つなのかもしれない。